■School Days 第12話「スクールデイズ」
いよいよ最終回だよ。
最終回のEDでは、絶対に「Still l Love You ~みつめるよりは幸せ~」が流れる筈だし、そこに至るまでの展開を見た上でこの曲を聞いたら、一体どんな気持ちになるのかな…?。
と、私はそれを理由に、「School Days」を見続けて来たのでした。
EDの画面はいつもと同じ、ではなく、いつもよりちょっと寂しかったけれど、それだけに曲に集中出来ましたねん。
さて、本編。
さすがに、誠の言葉の数々は、世界には致命傷になるって気がするです。
というか、始まって3分で、私まで致命傷になりかけました…。
誠は自分の言葉の意味、ちゃんと分かってるのかなあ。
それがどんな結果に繋がるのか、なんてこと。
床にぶちまけられた料理を見て、さすがにショックを受けたのかと思ったけれど。
そうでも無かったみたい。
でも、そのことで世界を責めたりとかは無かったです。
「誰が掃除すると思ってるんだよ」位は言うかと思ったのにな。
他にも、教室へ入るとき、世界の姿を探してびくびくしてたりとか…。
誠って、完全に悪人って訳では無いんですよね。
実際、本当に悪人だったら、もっとうまくやってると思うもん。
とにかく目の前のことに流されちゃってるヤツ。
それで、嫌だとか、面倒だとか、そういうことを平気で口に出しちゃう。
そういうのって、ある意味羨ましくもあるです。
私だって、内心を隠して、相手の気持ちに合わせて辛そうな顔を作ったり、嬉しそうな顔を作ったりとか、しますもん。
そうしないと、目の前の現実に対応出来ないから…。
でも、誠はそうじゃ無くって。
常に誰かしらが相手をしてくれて、常に逃げ場所になる女の子が居たっていうのが、誠が駄目になってしまった理由かしらん。
だって、入学当初の世界のリサーチでも、誠はいいヤツって評判だったんでしょー。
そう言えば、最初は刹那に誠を勧めていた世界なのに、その後で、誠の隣りの席を他ならぬ刹那から譲って貰ったんですね。
刹那は、誠に興味を示す素振りが無かったのかしら。
無意識に、世界は酷いことしてたんだあ。
それでも私は、世界が一番好きですけどねー。
言ってることがちゃんと理解出来るし、やってることも、誠を好きで独占したいなら、当然って思いますもん。
なんて、それは言葉も一緒なんですけど。
言葉は世界よりもずっと早くから誠に拒絶されてしまったけれど、とりあえずずっと待っていることは出来たみたいだし。
いえ、待っているとゆーか…。
お人形さんみたいにじっとしている言葉、あれなら誠にも扱いやすいかもっ、なんて私は思ったりとかして。
私はあの性格、ちょっと苦手なの。
言葉は、誠がまた自分を受け入れてくれたとき、もう絶対に誠を手放そうとはしないのでした。
それはそうですよね。
誠の呪縛は強いのだ。
誠って凄いなあ。
最初は、世界も言葉には強気だったけれど。
でも、現実に誠は言葉の方に行っちゃってるし…。
二人を繋ぐ筈の赤ちゃんが、逆に壁になっちゃったみたい。
世界のお腹の中には、誠の赤ちゃん、本当に居なかったのかしら。
もし居たとしても、言葉に切り刻まれてたって思いますし。
結果的に、誠は世界に刺し殺されちゃいました。
それはもう、無様に。
世界にはもう、他に解決方法は思い付かなかったんだろうなあ。
誠が憎くて刺したのか、誠を言葉に渡したくなくて刺したのか、どっちの気持ちが強かったのかなって、私は考えてみたりするのでした。
自分も一緒に死ぬ気は無かったみたいだし、前者かしら。
言葉だったら、絶対に後者なんだろうな。
だから、誠の首を切り取ってたりとかして。
本当は全身を持って行きたかったんだろうけど、さすがにそれは重くて持てませんものね。
そして、事実の確認の為に、言葉が自分の優位を保つ為に、世界のお腹は切り刻まれちゃうのでした。
世界も戦う準備はしていたけれど、言葉の方が上手だったみたいです。
ちゅことで。
コイバナの全てが、決してハッピーエンドのお伽噺だったりはしないのでした。
ずっと逃げ続けていると、こういう結末になったりするんだなあ。
それは、誠だけじゃ無くって、世界も言葉も、そして他のみんなも同じだよ。
ちなみに、この作品って、ゲームではプレイヤー=誠なんですよね…?。
誠の気持ちになってプレイするのは、ちょっとだけ楽しそうかも、なんて私は思うのでした。
それに耐えられるかは、また別として。
誠と世界と言葉の言動そのものが、もう怖くて仕方無いんですもん。
そして、ゲームではOPの「Still l Love You ~みつめるよりは幸せ~」の歌詞は、まさに作品の内容通りなのでした。
今までは、結構、不思議だったもの。
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