■Phantom~Requiem for the Phantom~ 第26話「江漣」
アインとツヴァイの違いは、最後にサイスが指摘した通りなのでしょうね。
でもそれは、サイスが知っているアインのことで、今はもう江漣で有る彼女には、玲二と一緒に生きて行くって決めた江漣には、全く通用しないのでした。
サイスを倒すことが、玲二と江漣の願いなんですもん。
量産型の皆さんは、素顔を見せることも無く、喋ることも無く、名前(呼び名)も良く分からないままに、全滅しちゃいました。
そこには、自らの意志みたいなものは、全く感じられなくって。
本当に、操り人形なのですね。
銃を使っての戦いよりも、むしろナイフを使った格闘技の方に、ファントムらしさが感じられたりもしたのですが…。
あれが完成形とは、とても思えません。
サイスは、一体何を考えていたのでしょう。
ミューズに祝福されて、本人は満足して死んで行ったようなのですが…。
やっぱり、アインに対しては、専横な愛情を感じていたみたい。
良くも悪くも、今の江漣が居るのは、玲二と出会った江漣が居るのは、サイスのおかげっていう事実だけが残ったというか。
そんな江漣のルーツは、ウランバートルに有りました。
青く済んだ、高い空。
記憶は無くても、そこから新しい未来が拓けます。
なんて、油断していたら、玲二がまさかの狙撃を受けて…。
それに全く気付かず、江漣はとびきりの笑顔。
わわわ、これ、物凄く強烈なラストじゃ無いですかあ。
もう、絶対に忘れられないですよお。
深く記憶に刻み込まれましたもん。
何だか、色々な感情が混ざり合って来ちゃいました。
二人が、一緒に死んでいたなら、そんなことは無かったのでしょうけど。
とうとう、お別れの言葉も無しなのです。
あの後、江漣が一人で生きて行けるわけも無く、自ら命を断ってしまうのかと思うと…。
本当に、複雑です。
既に亡くなっていたキャルの懐中時計とか、無事を確信して待っている美緒の笑顔とか、そういったものが、フラッシュバックしちゃいました。
それでも、この結末は、有りだとは思います。
悲しいけれど、寂しいけれど、玲二と江漣は、そういう生き方だったのですものね。
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