■銀盤カレイドスコープ 第12話「シンデレラ」
演技のラストで、ピートとお別れすることへの哀しみの気持ちが出ちゃうかも、なんて思ったのですが、タズサはピートと一緒にフライト出来る喜びを感じ続けて、最後まで滑り切っちゃいました。
その方が、らしいですよね。
哀しみの要素を入れれば、芸術点が上がったかもしれませんけど…。
元々、ジャッジを気にするようなプログラムは作って無いんだもん。
二人で、気持ち良く空を飛ぶこと。
「ここの人達とは目的が違う」って、本人がはっきり言ってたものね。
でも、そんなタズサの演技を見て、見ていた全ての人達が、息を呑んだの。
期待していた以上の演技を見せられたら、誰だってそうなるよ。
私だって、そうだったもん。
タズサって、元々実力はあったんです。
その強気な性格や、誰にも理解されない繊細さから、うまく能力が発揮出来なかっただけで。
三代監督だって、タズサに注意し続けたのは石膏仮面とお行儀だけで、実力云々とは決して言わなかったもんね。
本心を絶対に隠せないお化けが憑いたの、タズサにはプラスになったみたい。
さすがに、リアは特別製でした。
あのコがどんな気持ちで滑っているのか、一度しっかり聞いてみたい気がするなあ。
お化けになって、取り憑きたい位だもん。
簡単には辿り着けない高みに登り詰めて、その瞳は何を見ているのかって。
そんなリアも、全くタイプの違うタズサを見て、きっとびっくりしたよー。
ドミニクとの決着は、意外な所で付きました。
直接対決にはならなかったけれど、今までの仕返しは十分出来たみたい。
とりあえず、やられたらやり返さなくっちゃね…(^^;
演技のシーンが全然無かったけれど、しっかり表彰台には立っているガブリエラ。
イタリア人の女の子って、凄いぞ。
口から先に生まれたイタリア男とはえらい違いなのです。
高島コーチも、コーチらしかったです。
口下手なのは相変わらずだけれど。
どうやってプロポーズしたのかなあ。
まあ、決めるときには決める人みたいなのは分かりましたよー。
というわけで。
4位っていう順位も、ラストのお別れも、押し付けがましい感じが全然しなくって、すっごく好印象でした。
あ、ピートとお別れした後のタズサの演技がどうなって行くのか、それが見えないのはちょっとだけ残念だったかな?。
この作品て、嫌なシーンも今までに結構沢山あったりしましたけど、最後はずっと気持ちのいいシーンばかりを見せてくれました。
感動しちゃった。
見終わった後、とりあえずもう一回見直したもん。
そして。
他に誰も居ない夜の湖で伸び伸びと滑るタズサ、あれが本当のタズサなんだなあって。
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