■紅 第12話「われ存在り」
紫の存在価値、そして存在理由について、みんなそれぞれに結論が出ました。
納得していない方々も居ますけど、それは九鳳院の当主である蓮丈が、しっかり押さえてくれそうで。
蓮丈は蒼樹を、そして紫を家族として愛していてくれたから、九鳳院の掟は掟として、紫や真九郎に向き合ってくれました。
良かったあ。
にしても、みんなかなりのダメージを負ってそうで、紅香なんてそのまま死んじゃうのかと思いましたよお。
それでも救急車は呼んで貰えず、あの車で東京まで帰るのかしら…。
それはきついです。
リンとの死闘の後で雪道を運転する弥生も、相当にきついとは思いますけど。
サイドミラー、取れちゃってるし。
紫は自分の意思を押し殺して、あのまま奥ノ院に残るかとも思ったのですが…。
はっきりと奥ノ院を出るって言いました。
そして、九鳳院を捨てたりもしないって。
紫は、私が思うより、真九郎が思うより、ずっとずっと大人だったみたいです。
逃げずに戦うって、はっきり言いましたもん。
あんな小さいのに、シッカリ者なのでした。
五月雨荘に居たときとは、受ける印象もかなり変わった感じ。
やっぱり、そのときの立場が人を形作るのですね。
真九郎のことも、ちゃんと分かってあげてたし。
追い付くどころか、追い越しそうな勢いだもの。
次に再会したとき、紫はかなり手強い女の子になってるかもしれませんよお。
真九郎も気を付けなくっちゃ。
学校にも五月雨荘にも、そういう女の子は居るわけですし。
角を出したときの真九郎は竜士を殺しかねない勢いだったし、紅香に止められなければどうなっていたか分からないけれど、本人は誰も殺さないって言ってたっけ。
本当かなあ。
体に仕込んだ角のことも、紫との会話の中で明らかになって、真九郎もその境遇の中でもがき続けて来たのですねー。
それは紫と一緒だよ。
崩月の技も、弥生共々お役に立ったみたいなのです。
ラスト、環と闇絵に託されていたものは、ちゃんと紫に渡りました。
真九郎は、敷居を踏んじゃいけないって、紫に教えられたもして。
あそこは、なかなか印象的なシーンでした。
そういえば、夕乃と銀子が学校で一緒に居るの、初めて見ましたあ。
同じ悩みを持つ者同士、きっと色々有るのでしょう。
決して仲がいいわけじゃありませんもん(笑)。
そんなこんなで、紫は蓮丈の元で、幸せそうです。
真九郎は元の生活に戻る筈で、この後のことは全て紫の成長次第、かな。
テンポ良くお話と会話が進んで行くこの作品、見ていて凄く楽しいお話でした☆。
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