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2025.03.12

東京九州フェリー「すずらん」乗船記

 ここには東京九州フェリー「すずらん」新門司23:55-横須賀20:45、の乗船記が有ります。
 えと、実際の運航は、新門司02:35-横須賀23:00、だったりしてますけど。
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 こちらから続いてます。
01/09
 船旅は計画的にってことで、今回は予約から決済まで早めに済ませておいたです。
 船室の指定とグリルの予約も忘れずに。
 ツーリストAは期間Bの割り増しが6,000円。
 グリルを含めて合計30,000円です。
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潮騒の饗宴~太平洋の贈り物~
●洋食コース(6,000円)
【アミューズ】熟成鴨肉のテリーヌ
【前菜】美雪鱒のカルパッチョ
【スープ】あさりのクラムチャウダー
【魚料理】魚貝のブイヤベース仕立 かんずり風味のアイオリを添えて
【肉料理】国産和牛のポワレ フレッシュ野菜とバルサミコソースとともに
ライスまたはパン
【デザート】オーセントホテル小樽謹製マロンパウンド 和梨のシャーベット添え
コーヒーor紅茶
●和食コース(6,000円)
【珍味三点】黒マグロの有馬煮/南瓜豆腐/生ゆばおひたし
【お吸物】玉子豆腐の菊花薄庵仕立て とんぶり 青味
【お造り】ヒラメ薄造り  あしらい色々
【揚物】豊穣の盛り合わせ
朴葉・銘柄鶏味噌漬・焼椎茸・焼しめじ・エリンギ・紅葉人参・栗甘露煮・ケシの実・さつま芋・銀杏串天・もみじ麩・青唐・酢橘
【食事】炙り〆サバ棒寿司 甘酢生姜 味噌汁
【甘味】干し柿とバニラアイス
コーヒーor紅茶
※ランチ・ディナーともに共通メニューとなります。
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 昼は洋食、晩は和食にしてみました。
 グリルはそれなりのお値段がするので、閑散期ばかりに乗っている私は、ぼっち率がとても高いのですけど。
 船社も人手不足の中、頑張ってグリルを維持してくれてると思う。
 更に今航海では、船内イベントもあるとのことでっ。
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お食事の合間に間近でマジックを楽しめる『グリルディナー』テーブルホッピングサービス開催!
迫力のマジックをあなただけにお届けします♪
※すずらんグリルにて、ディナーをお食事された方限定のサービスです。ランチタイムの実施はございません。
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 これ、私の他にグリルのお客さんが居なかったら、凄く微妙な雰囲気になりそうですが…。
 大丈夫だよね。
 他にもお客さんが居てくれるよね。
 信じていいよね。

 ツーリストAの船室は4室が開いていたので、人が一番少なくて、窓側が空いている場所を指定したよ。
 乗船日が近付くと、更にもう1室がオープンしたので、すかさずそちらに移動。
 当日、他のベッドには誰も来られなかったので、1室を私が貸切です。
 何の気兼ねも無く過ごせて、ラッキーだった。
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 グリルのご案内には、私が船室を移動した痕跡が残っていました。

 それはいいのですが、今季最強寒波の影響で「すずらん」の運航が遅れていると…。
 当日の14:00頃にメールでお知らせが届きました。
 出航は遅れるけれど、連絡バスは小倉駅を定刻22:10に発車するそう。
 波の高さを調べたら、日本海側も太平洋側も真っ赤っか。
 軽く死ねます。

 小倉駅周辺は雪がしんしんと降り続け、辺りはもう真っ白で。
 寒い寒い。
 バス乗り場への階段を慎重に降りて行くと、先客は1名だけ。
 後からもう1人来られたので、合計3人で小倉駅を発車です。
 次の門司駅で3人追加。
 バスは観光タイプで快適ですが、雪の強くなった山道を慎重に慎重に走って、ターミナル到着は23:00丁度になりました。
 あ、「すずらん」はもう到着していますね。
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 玄関前には路線タイプの連絡バスが停まっていて、まだ下船は始まっていない感じ。
 私達が乗って来たバスの折り返しじゃあ無いんだ。
 待合室で待機していたら、23:15に下船が始まりました。
 私達の乗船は船内の清掃が終わった後ですし、モニターによると徒歩乗船は2時間後の01:00の見込み。
 待合室では40人位の人達が乗船を待っています。
 乗用車やバイクの運転手さんも、ここで待っている感じかな。
 そちらの乗船開始は徒歩より更に遅く、01:30なんですもの。

 私も、暇で暇で仕方無いので、ときどき建物の外に出て、雪の様子を見に行ったり。
 結構積もって来ました。
 22:00で閉店している軽食コーナーのメニューをチェックしたり。
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東京九州フェリーオリジナルビーフカレー ¥700
五目チャーハン ¥650
かけうどん/そば ¥450
かき揚げうどん/そば ¥650
コーヒー(アイス/ホット) ¥220
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 メニューはこれで全部みたい。

 今回は事前に全て決済済みなので、乗船手続きは必要ありません。
 スマホからQRコードを表示させれば、乗船時のスキャンとルームキーはこれでOKです。
 事前の印刷が不要になったのは嬉しいよ。
 窓口の行列に並ぶのだって大変ですものね。

01/10
 乗船したら、自分のベッドに荷物を置いて、すぐにお風呂へ行きます。
 時化で大揺れしたら、閉鎖になるかもですし。
 まだ乗用車とバイクの乗船は始まっていないので、お風呂場は空いていて、のんびり出来ました。
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 お正月の名残な鏡餅が飾られた案内所で、忘れずにグリルの案内も受けましょうね。

 自販機で飲み物を買って、と。
 さあて、寝よ寝よ。
 でも、ベッドに戻ったところで流れた放送に度肝を抜かれます。
 「只今の時間、レストランがオープンしています」。
 えっ。
 もう未明、午前02:00ですよ!?。
 びっくりなのです。
 翌朝もきっちり07:00にはレストランオープンの放送が流れました。
 クルーも大変でしょうし、朝のオープンはもっと遅らせてもいいのにな。
 時間の感覚があ!。
 船旅とは何か、私達は常に問われ続けているのかもしれないね。
 誰もが迷っている。

 せっかくなので、ベッドから出てレストランへ行きましょう。
 オーダーのタブレットを操作すると、特にメニューは変わってないかな。
 いつものビーフカレー1,100円。
 大盛りはプラス200円とのことですが、どれだけ大盛りになるんだろう。
 今度試してみようっと。
 こんな時間ですし、他に利用者さんは居なさそう。
 なんてことはなく、既にお2人が居らっしゃいました。
 クレカでセルフ精算して、と。
 便利なんです。
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 レシートを見ると、本当に午前02:00なのですよ…。
 あ、そだ。
 下膳はそのままテーブルなのか自分で片付けるのか、良く分からないのは難点かしら。

 翌朝。
 件の船内放送で07:00には目が覚め、朝ご飯を食べなきゃ!っていう使命感にかられたけれど、眠さには勝てず、そのままうとうと。
 09:00頃に起きたのでした。
 窓から覗いてみると、波はあんまり高くないし、そんなには揺れてないね。
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 船旅はいつもお天気任せ。
 風の吹く朝や、星の見えない夜もあるです。
 取り敢えず、お風呂に入ろうかな。

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 プロムナードではマジックショーが行われていて、ちらっと覗いたら、日本古来の江戸のマジックなんて珍しいものが見えました。
 カフェは勿論、この時期は冬季休業中とのことで。
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 まあ、そんなにお腹は空いてませんから。

 お風呂は最近の造りなので、脱衣所も浴室も広々しています。
 ロッカーには100円玉が必須だよ。
 忘れた人が、鍵を掛けずにそのまま衣類を入れていたりするけれど。
 勿論、露天風呂にも入りますが、風が強いし寒いしで、直ぐに中へと戻ったのでした。
 タオルが飛ばされかけたもん。

 程なく流れた船長さんの挨拶放送によると、現在は2:45遅れ。
 波の高さは3mから3.5m、風速17mで、高知沖を航行中。
 風速は私が聞き違えたかもしれません。
 これじゃ台風並みですし。
 この先、伊勢湾を17:00、御前崎を19:00に通過予定。
 最終的に、入港は2:15遅れになった感じです。

 そしてそして、間もなく新門司行きの「それいゆ」と反航します。
 11:45頃なので、いつもより1時間ちょっと遅れています。
 「それいゆ」は定刻みたいですね。
 案内の放送が入らないと、何時になるのか分かりませんでした。
 まずはフォワードサロンへ行って、近付いて来るのを見届けましょう。
 まだ小さな点ですね。
 フォワードサロンは快適なのですが、いつ行ってもほぼ無人という。
 穴場感があるです。
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 入口のレインボーが良い感じ。
 まあ、船内自体、乗船人数は少ないのです。

 タイミングを見計らって、後部のデッキへ移動するよ。
 他には誰も出て来ません。
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 「すずらん」のデッキはサイドの景色がとても見にくいので、助かりますけど。
 ロープまで張られちゃって…。
 大きくお互いの汽笛が鳴って、激しい逆光の中、「それいゆ」がすれ違って行きました。
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 眩しくて目を閉じた陽射しの中。
 汽笛の音を聞いて、何人かがデッキに出て来たです。
 海はちょっと白波が立っているけれど、酔う程ではない感じ。

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 12:00、グリルの時間になったので、「ご案内」の紙を持ってグリルへ行きます。
 本船「すずらん」のグリルは、とても分かりやすいところに有って。
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 レストランよりも目立つので、間違えて入って来られた方が昼夜で計3組も居ましたです。
 時間前に中を覗いてみた感じ、3組4名分のカトラリーが用意されていたので、私一人ぼっちではなさそう。
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 なんて、実際には私の昼夜分が事前にセットされていたので、2組3名(+赤ちゃん)だったです。
 グリルを担当される方はお一人で、随時お料理を運んでくれます。
 私はハウスワインの白なんぞを飲みつつ。
 会計はディナーの後で良いそうです。
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 食事に夢中で、お料理の写真撮るのは忘れちゃいました。
 帰り際、ディナーに備えて今のうちに酔い止め薬を飲むことをクルーにお勧めされます。
 わ、この先はそんなに揺れるのかなあ。
 ドキドキなのですよ。
 船酔いでダウンして食べられなくっても返金は無いので、そっちの意味でもどっきどき。
 せこい。

 ご飯の後は、全力でのんびりします。
 ぐーたら出来るのが、船旅の醍醐味なのですもん。
 またお風呂に入ったり、お昼寝したり、船内をお散歩したり。
 レストランは未明のスナック営業だけの利用ですが、メニューを確認したり。
 種類は豊富だよ。
 フォワードサロンで、結構行き交う船を観察したり。
 船内Wi-Fiではコミック各種が読めますけど、今回は全然チェックしなかったです。
 電波は定期的に入って来る感じかな。
 陸が近付いたタイミング次第。
 当たり前ですね。
 でもずっと、陸は見えてもかなり遠くを航行していたよ。

 程無く夕暮れとなりました。
 デッキに出ると、10人近くの人が夕陽を眺めて、写真を撮っていて。
 船上からの夕陽は雰囲気有ります。
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 私も真似しようとしたけれど、沈むまで我慢出来なくって。
 撤収です。
 日没は16:53過ぎでした。

 18:00からはグリルで晩ご飯だね。
 昼と同じメンバーで、2組3名。
 ぼっちじゃ無かった!。
 私の席はひとつ後ろに下がります。
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 和食なので、日本酒をオーダーして、60分弱でさくさくメニューを片付ける私。
 本当は、会話なんぞしつつお料理を楽しむのでしょうけど。
 話し相手が居ませんですわ。
 クルーに気を遣われて話し掛けられるのも苦手。
 個別にテーブルへ来てくれるテーブルマジックは、何とか無難にやり過ごしました。
 こら。
 種は全く分からなくって、さすがプロ!。
 びっくりでした。
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 デザートはアイスと干し柿だよ。
 てことで、ドリンク2回分のお会計を済ませたのでした。

 いつもだと、この後すぐに下船の準備なのですが、今日は2時間以上遅れているので、まだまだ余裕が有ります。
 のんびり過ごせて、これはこれで悪くない気持ち。
 お風呂は定刻で終了になり、遅れとは関係無く、船内の時間は規則正しく流れています。
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 売店は結局、利用しなかったな。
 自販機だけ。

 ツーリストAの10人部屋をひとりで利用していたので、気兼ねも無く快適でした。
 船内図を見て、上にベッドの無い区画を選ぶと更に快適かもです。
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 私は窓側の対面が無い区画が好き。
 個室を取らなくっても良い感じだよ。
 ベッドにはマグネット固定用の金属板が追加されたのですね。
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 以前はロールスクリーンが固定されず、中途半端に隙間が出来たりしてましたし。
 助かります。

 てことで、いつもより遅い時間に横須賀、入港です。
 下船時のQRコード読み取りは無くなりました。
 23:00には下船出来たよ。
 帰宅はもう諦めて、駅近のホテルを予約しておいたので、慌てません。
 ターミナルではまだ売店が営業していたけれど、軽食コーナーは終了しているね。
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 乗船を待つ人達で賑わうターミナル、自衛隊の方々が大勢居ましたです。
 私はもう一度「すずらん」を振り返って、徒歩10分ちょっとの横須賀中央駅へと歩いたのでした。
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 そう言えば、船酔いとかはしませんでした。
 凄く心配だったけれど、そんなには揺れなかったみたい。
 良かったあ。
 こちらに続いてます。

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