東海汽船「橘丸」乗船記2
ここには、東海汽船「橘丸」東京22:30-08:55八丈島09:40-東京19:40、の乗船記が有ります。
乗船したのは、前回の「さるびあ丸」から僅か4日後だったりしています。
暑い暑い、去年の8月。
08/21
はい、橘丸1DAY満喫きっぷの利用で、三宅島まで着発の往復をしてみます。
今回も、船に乗るのが目的で、行って帰って来るだけの旅。
2人分を、電話で予約しておいたよ。
同行者は、まだ見ぬ離島に興味津々なご様子で。
「橘丸」に前回乗ったのは2015年の春なので、もう6年も経ってしまいました。
前回は個室で着発だった「橘丸」乗船記はこちらです。
歩くには暑過ぎなので、また新橋からのゆりかもめに乗って、竹芝に到着です。
特に持ち込みの買い物はしていません。
窓口に並び、予約番号を口頭で伝えて、2人分をカードで決済します。
16,000円。
「さるびあ丸」より4,000円もお高いよ。
値段の違いは、目的地への距離の違い。
八丈島は、東京都内なのに、亜熱帯気候なんですもの。
特2等での往復、今回は行きと帰りで別のベッドが指定されていました。
ちなみに、この時点で既にGoToトラベルは始まっていましたが、この切符は対象外です。
もし対象だったら、千葉県民の私は適用されて、東京都民の友人は適用外という、ちょっと面白いことになっていたのですが。
乗船券の半券(乗船名簿)が回収されて、おでこで体温のチェックを受けて。
船内へと進みましょう。
特2等のベッドは、昔ながらのB寝台って感じです。
でも、ちゃんとマットレスが敷かれていて、カバーや枕、毛布も有るので。
先代の「かめりあ丸」と比べたら、物凄い進化なのですよ。
ベッドランプとコンセントもちゃんと有ります。
100円返却式のロッカーも個別に装備しているよ。
12人入れる同じ区画、他にはお1人しか居ないので、かなり余裕が有りました。
まずはレストランへ行って、ご飯を食べましょう。
ボルト剝き出しの丸窓が、拘りを感じさせます。
開放感の有るレストランに、利用者さんは他に数人かな。
私達は、ご飯とゆーか、ただ飲んでいただけのような…。
メニューは「さるびあ丸」とは違い、「橘丸」は手作り感が余り無くって。
盛り付けも簡素なので、ちょっと見劣りするのが難点。
メニューの種類も少ないのですよね。
あ、これは残念かも。
それでも、適当におつまみを追加しつつ、結構長く居ましたです。
東京湾の景色を、ぼんやりと眺めつつ。
新型コロナウイルス感染防止の為、レストラン閉店後のスペース開放は行われません。
ただ、「橘丸」はサロンにイスが若干有るので、少しは落ち着いて座れるかもです。
自販機前のイスには、テーブルも装備してますし。
ちなみに、ニチレイの自販機は故障中でした…。
朝日が昇り、段々と明るくなって。
90人が下船して、コンテナ5個を降ろします。
船が着いた港って、活気が有っていいですね。
雰囲気有るのです。
出会いと別れも有るのでしょう。
そういうのを、デッキで上から眺めているわけで。
私自身は、全くドラマチックじゃないのが何とも…。
放送によると、御蔵島の条件付きは取り消し、定刻に就航するとのことで。
条件なんて付いてたんだ。
波は全然無く、揺れも無いので、そんなことは全く気にしていませんでした。
てゆーか、御蔵島は常に条件付きでの運航になるみたいで。
厳しいのです。
06:00の御蔵島では、75人が下船して、コンテナ1個を降ろして。
結構降りる人が居ます。
着発には5分しか取っていないので、場面はさくさくと展開します。
ここの港は、本当に外洋に直!って感じなんです。
自然の厳しさを感じてしまうのでした。
今日は平穏なのですが、それでも波がざぶざぶ押し寄せている感じが有って。
接岸は大変そう。
ちなみに、ここ御蔵島は、前回の折り返し点、神津島とほぼ同じ位置だったり。
遠くに、その神津島が見えました。
朝ご飯は、何となくカップ麺にしてみたよ。
レストランのメニューがちょっと寂しくって。
船で食べるカップ麺、本当に久しぶりなのですが、美味しかったです。
雰囲気込みだもん。
デッキに出てみると、空はどこまでも青くって、海はどこまでも青くって。
空の青さと海の青さの違いを感じてみたり。
海面を覗き込むと、フィンスタビライザーがはっきりと見えて。
でも暑い…。
あんまり長居したくは無いのですが、船内は冷房が効いているので、ある程度は我慢出来ます。
冷房が無かったら、わざわざ炎天下のデッキになんか出て来ませんよう。
デッキでは、凄く大きなレンズ付きのカメラを持った方が頑張っていて、船を撮るのかな?って一瞬思ったけれど、お目当ては鳥さん、ですよね。
私にはみんな同じに見える鳥の中に、お宝が混じっていたりするのでしょうか。
八丈富士と「あおがしま丸」に迎えられて。
雄大な光景です。
でっかいテトラポッドが並ぶ景色が、いかにも八丈島って感じだね。
私達はそのまま折り返し乗船なのですが、一旦上陸して、45分の滞在となります。
例によって、「早出し」「コンテナ荷役終了次第の出航」なので、実際にはもっと短い訳なのですが。
岸壁から、「橘丸」と「あおがしま丸」の全体像を眺めましょう。
「あおがしま丸」にも乗ってみたいけれど、青ヶ島に行くのは大変ですから。
敷居が高いっ。
船酔いが怖くて、どうもイマイチ挑戦する気にはならないです。
今日は特に条件は付いていませんが、騙されてはいけません。
八丈島なら、最悪、ANAに乗って帰れるので、あまり心配は要らないってゆーか。
保険は大事なのです。
到着した皆さんは、宿やレンタカー屋さんの迎えの車に乗って、すぐに何処かへ消えてしまいました。
ちょっと羨ましく思ったり。
島の中心までは、約3キロってとこですかあ。
同行者と2人、次回は八丈島に1泊して過ごす旅のプランを考えたりするのでした。
いつか実現するかしら。
ターミナルを含めて、周囲にお店、売店は無いので、特にすることが有りません。
いえ、お店は有るのですが、オープンしていません。
観光案内のパンフレットを眺めて、周囲をウロウロして。
岸壁工事のジオラマをじっくり眺めて過ごすのでした。
ケーソンやら、何やら。
ふむふむ、成程。
さあて、短い滞在を終えて、八丈島ともお別れです。
夏色キセキな島とテトラポッドが遠ざかっていって。
お昼ご飯にはカレーを食べます。
カツカレー1,100円とエビフライカレー1,200円。
海老がでっかい!。
ちょっとした名物みたいな感じなのかな。
帰りの三宅島では、9人が下船して、23人が乗船したよ。
すっかり空いてしまいました。
出航のBGMは、イメージソングではなく、蛍の光でした。
雰囲気有ります。
私達は、お昼寝したり、デッキを散歩したり、帰路ならではの気怠い時間を過ごしつつ。
そう言えば、同行者が新日本海フェリーのトートバックを持っていたなあ。
いつの間にそんなの買ったですか。
特に船好きでは無さそうなのに、オーシャン東九フェリーに乗って、御船印帳とか買って来ていたし。
謎なのです。
トートバックは、何気に便利そうなので、後に私も買ってしまったのでした。
結構でっかい。
上陸してみたくなります。
戦時中にあんなの作っちゃうのですもの。
デッキには結構人が出て来て、東京湾の夜景を見ながら、「橘丸」は進みます。
はい、竹芝に帰って来ました。
下船すると、ショップ兼カフェの東京愛らんどが営業していたので、色々と注文してみます。
タコのフライとか、明日葉のバター炒めとか、フィッシュアンドチップスとか。
美味しいよ。
お土産も買えちゃいますし。
その後、浜松町駅へと歩きながら、飲み屋さんを探します。
って、まだ飲むんですか。
同行者が日本酒を飲みたい!、って。
私は既に帰りたくなってるんですけど…。
でもまあ、一緒にお付き合いして、飲み過ぎと食べ過ぎで物凄くお腹いっぱいになって、帰宅です。
以上、夏の船旅は色々と体力を使う、っていうお話でした。
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