新日本海フェリー「はまゆう」乗船記
ここには、新日本海フェリー「はまゆう」敦賀23:55-苫小牧東20:30、の乗船記が有ります。
ハマユウって、分布の北限が横須賀市なのですね。
私にはお馴染みな、沼津市の花になっていたりもして。
ちなみに、やっぱり有毒だったり。
こちらから続いてます。
04/23
東京九州フェリーにて夏から就航予定の「はまゆう」が、ドック期間の代船として新日本海フェリーで運航しています。
4月から5月までの期間限定だよ。
一度は乗ってみたいと思っていたけれど、乗船は結構ぎりぎりになってしまって。
今日は、「すずらん」の代わりに敦賀発です。
てことで、まずは敦賀に行きましょう。
ネット予約は出来ず、電話予約限定とのことなので、わざわざ予約はしていません。
電話嫌い。
敦賀駅22:00発の連絡バスには6人が乗車して。
いつも、大体こんな人数なのです。
私は閑散期にしか乗船しませんから…。
料金350円を下車するときに支払いました。
フェリーターミナルで乗船名簿を記入しようと思うのですが、何故か名簿自体が見当たりません。
カウンターの列に並んで、フルネームと電話番号と郵便番号と住所と年齢を口頭で申告。
何気に面倒だあ。
ステートAの利用で、21,900円をクレジットカードで決済します。
既にグリルの営業期間中ですが、「はまゆう」にはグリルの設備が有りません。
グリルどころか、カフェも無いのですよね。
一度入口に戻って、センサーによる体温測定を言われたので、チェックを受けました。
カウンターでe乗船券お客様控と、客室ルームキーを渡されたよ。
体温測定済みの赤い検印が押されてます。
いよいよ、客室ルームキーもQRコードになったのですね。
e乗船券お客様控によると、私のお部屋はステートA和洋室っていう表記で、定員は4名みたい。
2名部屋は無いのかな。
どんな感じなのか、楽しみだね。
ちなみに、苫小牧東港に到着後、そのまま敦賀へ戻って行く方が居ましたです。
凄いなあ。
取り敢えず、一度ターミナルを出て、船体を見に行きましょう。
ここ北海道航路でも、本来の九州航路でも、明るいうちにじっくり船体を眺めるのは不可能なのですよね。
ちょっと残念。
ライトで浮かび上がる白い船体は、やっぱり存在感あります。
ファンネルの赤いKマークが不思議な感じ。
明らかに客室は少ないけれど、航路事情を考えると、かなり頑張っている方かと。
今後、北海道航路に使われることは無いのでしょうし。
2階の待合室でうだうだ過ごしていたら、エスカレーターが動き出し、予定よりもちょっとだけ早く乗船開始になりました。
徒歩と車に同乗のお客さん、18人位がエスカレーターを上がって。
ハンディスキャナでe乗船券お客様控のチェックを受けます。
船内へと進むと、右折後、狭い通路を暫くずんずん進む造りになっているので、ちょっとびっくり。
やっぱり、今までとは違いますね。
船内の案内所前で、お部屋の場所を教えて貰って。
いちいち紙を持ち歩くのも面倒なので、スマホでQRコードを撮影して、それをタッチしてみたら、普通に開錠出来たよ。
なので、私はずっとそれで通してました。
船内でも、スマホは常に持ち歩いてますものね。
ツーリストSも全て個室タイプになってカギが付いたので、各個室毎にQRコードのセンサーが付いていました。
ツーリストBはさすがに今までと同じですが、部屋の入り口にQRコードセンサーの付いた区画が有って、レディースルームとして使われるのでしょうね。
今航海では、扉自体がずっと開いたままでした。
そもそも、レディが乗船していません。
専用テラスこそ有りませんが、「すいせん」のデラックスAツインより広いのですもの。
和洋室なので、靴を脱いでくつろげちゃいます。
ただ、さすがにソファーベッドを使っても、4人で過ごすのはちょっと厳しい感じは有ります。
室内の設備は、最近の標準でしょうか。
トイレとシャワー、冷蔵庫が有って。
シャワールームはきちんとドアで仕切られています。
洗面台のコップと歯ブラシも、ちゃんと4人分。
枕元のコンパネには、小型のライトが付いたよ。
アース付きAC100Vのコンセントの他、USB端子も装備です。
ツーリストBのベッドにも、同じくAC100電源とUSB端子が装備されていました。
テレビの上の扉は、救命胴衣が入っているのかな。
明けてみたら、中は空の随分と狭い収納スペースで、何を置くのか、かなり謎だったりしました。
新造船だけ有って、室内も真新しいのが嬉しいです。
それはいいのですが、夜中に入口の方から、どかん!と凄い音がして、びっくりして飛び起きちゃいました。
見に行ってみると、洗面台のハンドソープのケースが、とれて落下した模様。
これ、ネジ留めでは無く、両面テープ2箇所で壁に接着してるんだ。
元に戻しても、また落ちて来るよね。
てゆーか、壁の何処に付いていたのかが分かりません。
翌朝、案内所に持って行ったら、怪訝な顔をされちゃいました。
音と言えば、トイレが真空式?なので、隣りの部屋の人がトイレの水を流すと、物凄く大きな音が伝わって来ます。
当然、こちらの音もそう聞こえているのでしょうね。
寝る前に飲み物だけは買っておこうっと。
自販機を覗くと、お目当てのガラナは無くって。
あれれ…?。
あ、そっか、「はまゆう」は北海道の船じゃないですものね。
売店には、勿論ちゃんと有りました。
ハスカップウォーターと一緒に購入したよ。
会計は、精算機に自分でお金を投入するタイプになっています。
当然ながら、現金のみ使用可。
それはレストランも一緒です。
出航前には、銅鑼の音が鳴って、蛍の光が流れて。
オリジナルソングより、こっちの方が雰囲気有るよねって思ったり。
私は出航を見届けることも無く、ベッドでごろごろ。
そのまま寝てしまいたかったけれど、お風呂にだけは行っておきます。
消灯は24:30で、大浴場は01:00まで。
翌朝は、レストランも大浴場も、オープンは08:00。
随分と朝の遅い船なのです。
朝の時間を持て余しちゃいそう。
なんて思ったけれど、翌朝目が覚めたのは、きっちり08:00近かったのでした。
各施設の営業時間とか、そういった情報は船内Wi-Fiの画面から確認が出来ます。
凄く便利。
船内の案内とか、レストランのメニューもスマホで見れちゃいますから。
未来なのです。
ちなみに、エントランスのモニターでも、タッチパネルで同じ情報が見れました。
ネットからの無料漫画コーナーも、勿論搭載しているよ。
読みふけっちゃうぞ。
また新たな作品との出会いが有ったり。
楽しいな。
カリカノは、ちょっとだけ読んで、やっぱり断念…。
まずは朝ご飯を食べに行こう。
レストランへ行ってみると、広さは「すずらん」の半分位かな…?。
利用者さんは数人。
元々の乗船人数が少ないですから。
「すずらん」と同じく、端末からオーダーするシステムです。
メニューは事前にスマホで調べて有ったので、特別メニューやアレンジが可能か確認しつつ。
洋風プレートセット920円と、マンゴープリン360円。
パンとスープを、ご飯と味噌汁に変更してみました。
いい感じ。
選ぶ楽しみと食べる楽しみが有るのは、嬉しいのです。
下膳は、テーブルに置いたままでいいみたい。
料理と一緒に「御計算書」が届けられるので、精算機にバーコードを読み取らせて、自分で精算します。
このシステムはすっごく便利。
個人的に、下膳は自分で棚に持って行きたいところなのですが。
朝の営業時間から、お弁当の予約受付をしていたっけ。
ちょっと割高なのが難点です。
構造上、ここはレストランを通らないと出れません。
なので、営業時間外もレストランの入り口はオープンしていて。
ホットコーヒーなんかは自販機での販売なので、いつでも買うことが出来ます。
レストランのオープン準備時間のみ、一度クローズするとのことで。
デッキはタイルが敷き詰められていて、ちょっと手狭ですが、ジンギスカン等にも対応出来るコネクタが装備されていて。
太平洋側なら、バーベキューでしょうか。
北海道フェアとかで、ジンギスカンもやってくれるかな…?。
客室区画が小さいので、ドッグランを見下ろして、「はまゆう」のおケツまでは結構遠いのです。
一旦船内に戻って、お風呂に入ろうっと。
大浴場は、「すずらん」とほぼ同じ造りみたい。
浴室内には仕切りの手摺が付いて、浴槽はちょっと小さく、露天風呂はちょっと広く感じました。
100円返却式のロッカーは、以前と同じ大型で、同じくカゴが入っているタイプ。
程無く、09:45になると「すいせん」との反航の案内放送が流れたよ。
15分後にすれ違います。
船長さんからの挨拶は無かったような。
デッキに出てみると、風が凄く強くって、とても長くは居られません。
屋根の有る区画に退避なのです。
「すいせん」が近付いたときだけ、最後尾へ移動だね。
「はまゆう」が大きく長く汽笛を鳴らすのですが、「すいせん」の汽笛は全く聞き取れませんでした。
風の音でかき消されてしまったのかも。
それだけの強風なのですよ。
ちなみに、「はまゆう」の船籍は小樽でした。
それじゃあ、船内を散策しましょうかあ。
サウナ、スポーツジム、キッズコーナー等は全て閉鎖になっています。
フォワードサロン白南風は、入ってみたかったけれど。
吹き抜けのエレベーターは、何だかちょっと格好良くって。
今まで、船のエレベーターって、無骨でしたものね。
各種色々なタイプのイスが有って、コンセントとUSB端子装備のカウンター席も有りますよん。
座れるスペース自体はそれ程多くは無く、持ち込みのご飯とかを食べるには、テーブルが不足するかも。
まあ、レストランが営業していなければ、そっちへ行けばいいのかな。
自販機コーナーは狭くって、設置はカップ麺とドリンクの数台だけ。
まあ、案内所併設の売店がずっとオープンしているので、お菓子とかおつまみとかは、そちらで購入出来ます。
おにぎりとかは売ってませんけど。
パンとカップ麺も無かったような…?。
そういうのは、きっと皆さん、乗船前に調達しているのでしょうね。
全く何も持ち込まない、私みたいな方が少数派と思われ。
後はもう、歩き回れるスペースは無さそうな。
部屋が快適なので、自分の部屋でごろごろだらだらして過ごしましょう。
日本海海の幸ドリア780円と、フェアメニューのホタテマリネビーツドレッシング700円。
ちょっとお洒落な感じに。
ドリアに海の幸感は薄かったけれど、こういうメニューが有るのは楽しいのです。
端末からオーダーしたら、スタッフさんが8分程お時間を頂きますって、確認に現れました。
デッキはやっぱり風が強いのですよ。
16:00近くになると、津軽海峡の入り口に差し掛かり、いつぞや訪問した竜飛岬が見えて来ました。
風力発電の風車がくるくる回っているね。
お昼過ぎから、繋がったり途切れたりしていた携帯の電波が、しっかり繋がるようになって。
前後にコンテナ船やRORO船が行き交います。
遠くには、津軽海峡フェリーも見えますねん。
でも、本当に風が強い!。
そんな中、コーヒー片手の男性がずっと佇んでいて。
プロだ…(何が)。
私はお風呂に入って、体を温めます。
「はまゆう」は、コンテナ船をゆっくりと抜かして行くよ。
津軽海峡は両方向に陸が見えるので、景色を眺めるのが楽しいのです。
そろそろ夕暮れが近付いて、太陽のオレンジと空のブルーが混ざり、更に深い青へと色を変えて行く世界を見届けましょう。
ビール570円、自家製ハンバーグ900円、春の野菜ミネストローネスープ300円、パン1個100円。
定食にしないで、フェアメニューのスープを組み合わせてみましたっ。
ビールは2銘柄から選べて、グラスの数も端末で指定出来ます。
パンは1個の筈なのに、何故か2個載っていました。
端末からオーダーを通すと、スタッフさんが下船後の運転をしないか確認に現れて。
はあい。
グリルは有りませんが、かなりしっかりしたご飯が3食食べられて、私は満足なのですよ。
後は、部屋にこもって、のんびり過ごしましょう。
快適です。
部屋数は少ないですし、太平洋では1人で個室を使うのは難しいでしょうし、日本海で乗船出来て、本当に良かった。
何だか、凄く満喫したよ。
満喫し過ぎて、これで当分は何処にも出掛けなくっても大丈夫そうな…。
頑張れ、私の旅心!。
忙しいのは、只の諦めなんです。
だから飛び出しますよ、新しい経験へと。
てことで、下船です。
下船時のスキャンは、ハンディスキャナでは無く、床置きタイプのスリムなスキャナに各自がタッチする仕組み。
この方が手っ取り早いですよね。
ターミナルの玄関を出ると、正面にはトラックが停まっていて、連絡バスが全く見えないのよさ。
今日は誘導のスタッフさんも居ないので、何処に向かえばいいのか、ちょっとした初見殺しみたいになっていたり。
あらら。
料金の1,020円はきっちり事前に用意しておいたので、さくっとバスに乗車です。
次の乗船は、太平洋側になります。
「それいゆ」と、どちらが先になるでしょうか。
こちらに続いてます。
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