佐渡汽船「あかね」乗船記2
ここには、佐渡汽船「あかね」新潟09:45-両津11:45、の乗船記が有ります。
今はドックダイヤで、「おけさ丸」の代わりに「あかね」がここ新潟航路に就航していて。
所要は30分早くなりますが、別料金は不要なのでお得な感じ。
こちらから続いてます。
01/22
泊まっていたホテルのお隣に朱鷺メッセが有って、その先に佐渡汽船の乗り場が見えます。
昨日はホテルの送迎バスでここまで来たので、バス代の210円、得しちゃいました。
せこい。
とてとて歩いて、ターミナルに到着です。
予約とかはしていません。
事前にネットから予約は出来ますけど、特に割引も無いので…。
券売機で購入して、クレカで決済。
折角なので、往復ともフェリーの1等船室を採用だよ。
片道3,500円。
内訳は、運賃が2,500円の1等料金が1,000円。
4枚綴りで10,000円の回数券を売っていて、ついそちらを買いそうになったけれど。
3か月以内にまた来れる確信が持てません。
自分の行動を縛ることになっちゃいますものね。
券売機にはシートマップが表示されて、好きなシートを選べるようになっていました。
便利だあ。
折角なので、最前列真ん中を指定したよ。
最後にはアンケートまで出て来ます。
日本全国全てを網羅しているから、凄いのです。
ちなみに、乗船名簿は任意での提出なのですって。
良く分からないシステム。
わざわざ記入する人、居るのかな…?。
乗船開始まで時間が有るので、ターミナル内を見て歩きます。
前回利用時は、到着したらバス乗り場へ直行しちゃったから…。
軽食コーナーのメニューは結構充実していて。
麺類やカレーなんかの定番メニューはここで食べられます。
やっぱり、朝ご飯はホテルじゃなくて良かったみたい。
改札前には、既に並んでおられる方が何人か。
がらがらですし、そんなに急いで乗らなくってもいいのにな。
ちなみに、こちらの「あかね」2等船室は自由席。
先にジェットフォイルが出航して、程なく「あかね」の乗船が開始です。
自動改札にQRコードをタッチして、と。
カーフェリー三姉妹のスタンディングに迎えられて、船内へと進みましょう。
個人的には、末っ子のあかねちゃんが好きです。
懐かしい雰囲気のカーデッキを覗きつつ。
ちゃんと両津港の看板が掲げられてますね。
ときクラスに乗るのは初めてだね。
入口には、ちょっとした仕切りが有って。
しっかりしたシートが並んでいるよ。
席番が何処に書かれているのか分からず、うろうろしていたら、クルーが案内に来てくれました。
ちなみに、肘掛けのここを見ると席番が分かります。
荷物をおいて、まずは船内の散策に出ましょう
前回の乗船、もうかなり前なので、細かいところは結構変わっています。
大きな変化は、片隅に座敷席が出来たこと。
この「じゅうたんコーナー」は気分が悪い方の優先席っていう扱いなので、利用には案内所での申告が必要です。
出航時の利用者さんは居ませんでした。
売店は入り口からちょっと覗いただけ。
ついうっかり食べ物や飲み物を買ってしまうと、両津で時間を潰すことが出来なくなっちゃう。
大きなおにぎりなんかも売っていて、食べ物も充実していたよ。
後で調べたら、あかねバーガーも有るのですって。
いつか食べてみたいなあ。
船内放送で銅鑼の音が流され、出航が近付いたので、デッキに出ちゃいます。
出入り口のドアが客席ぎりぎりのところに有るので、近くに座ったら落ち着かないでしょうね。
それに、寒かったり暑かったりしそう。
岸壁を覗いてみると、無茶な積載をしたユニック車が見えました。
ごーいん。
事故車ですかあ。
私はサイドに出て、海面を覗き込んでみたり。
程無く、舫が取り外されて。
海面がしょわしょわしています。
全ての舫が取り外されると、陸上と「あかね」のクルーがお互いに敬礼を交わして。
きびきびした動作が、見ていて気持ち良いのです。
岸壁を離れると、サイドは立ち入り禁止になるので、私もクルーに声を掛けられて後部へ戻り、チェーンが掛けられます。
カモメの餌やリは禁止になりました。
理由は、糞で車が汚れるから。
正直なのです。
程無く、進行左手にジェットフォイルのドックが見えて来ます。
進行方向の海中にずっと見えてた黄色いの、これって何なのかしら。
最初、沈船かと思ったけれど。
パイプみたいなのが見えるし。
謎なのです。
右手には、新日本海フェリーの「らべんだあ」が待機中。
あっちにも乗りたかったのですけど。
程無く防波堤の終端が近付いて来て、そろそろ「あかね」も本気を出しますよう。
わくわく。
港内で転回が始まり、「あかね」は180度向きを変え、元来たターミナルの方向を向いて静止します。
…?。
そのまま動かなくなりました。
…??。
この無駄な動きは一体…。
ここで時間調整とかするのかなあ。
いやいや。
それとも、このままバックで佐渡まで向かうとか…。
そんなわけあるかい。
デッキには特に放送が流れないので、情報収集の為、船内に戻ります。
船内に慌ただしい動きは無く、病人の容態が悪化したとか、そういう緊急事態では無さそう。
その後の案内によると、推進器に浮遊物(ゴミ)を吸い込んだとのことで。
転回しての除去を試みたけれど取れず、このまま減速運航で両津を目指すとのことです。
あ、成程。
そういうの、ちゃんと分かるのですね。
くるくる転回していた謎も解けました。
10:20頃には船長さんの挨拶が有り、風が5から6メートル吹いていて、波が少々有るとのことで。
減速の影響で、到着も遅れる見込みとのこと。
あ、なら、長く乗っていられるね。
嬉しいかも。
と、その時は思ったのですけど。
港外に出た途端、盛大に揺れ出しました。
何かこう、まさに波を乗り越えて行く!、っていう感じのピッチング。
どんぶらこどんぶらこ。
それがずっと続くのでは無く、数分おきの間隔でやって来ます。
ひええ。
これ、確実に酔うやつだ!。
何しろ、一番揺れるポジションに座ってますし。
頭痛くなって来た…。
まあ、自身のコンディションは万全で、寝不足でも空腹でも無いので、ある意味気は楽なのです。
ときクラスのお客さん、他にはお2人だけなので、最悪、気兼ねなく吐いちゃえますし。
袋はシート背面に装備されているよ。
シートに深く座って、気怠く前方の景色を眺めます。
そんなに荒れてる感じはしないのですけどねー。
事前に調べたときも、波の予報は穏やかでした。
風のせいなのかなあ。
やがて、「ときわ丸」が見えて来ました。
すれ違ったのは、10:45頃だったよ。
進行左側ですれ違うので、立ち上がって写真でも撮ろうと歩き出したら…。
頭がぐるぐる回って、一気に気持ち悪くなって。
あ、無理。
これは完全に無理なので、手近なシートに座って、リクライニングをフルに倒し、寝てしまうのでした。
無理は禁物なのですよ。
ときシートに同乗のお2人は、1人は平気で1人はダウンとゆー、稀に良く見るご様子で。
船酔いって、平気な人は平気なんですよね。
不思議です。
そうこうするうち、両津の港が見えて来ました。
雪を頂いた山が見えます。
約10分の遅れなので、「あかね」は結構頑張った感じ。
まだ頭がくらくらするので、このまま着発で折り返す行程にしておかなくって、本当に良かったです。
まあ、乗りたくても乗れなかったのですけどね。
前回同様、あちこちに設置されたモニターには、何も表示されていません。
徒歩での下船開始の案内放送が流れたところで、ときシートを後にして。
ときシートの区画内で、クルーが3人も整列してお見送りしてくれるので、びっくりしちゃいました。
コンセントは、壁際にぽつぽつと設置されていたよ。
ちなみに、案内所のスタンプコーナーに、ちょっとした充電サービスが有ったりもして。
ちょっと使いにくいけれど。
あと、このデッドスペースが凄く勿体無く思えてしまう、貧乏性な私なのです。
今日のカーデッキの積載は、大型トラックが8台、小型トラックが4台、乗用車が5台ってところでしょうか。
徒歩下船は30名程でした。
佐渡もやはり、平地に雪は全く有りません。
一番寒い時期なのにな。
一旦両津のターミナルを出て、「あかね」の写真を撮りましょう。
接続待ちをしていた路線バスが一斉に発車すると、静かなものなのです。
岸壁には「潜水作業中」っていうオレンジの注意喚起の看板が立てられ、ダイバーさんが丁度潜っていくところ。
水は冷たく濁ってますから、撤去作業は大変だあ。
その後私は、両津大橋を渡って、あいぽーと佐渡へ行ってみるのでした。
掲示物を眺めたり、イスに座って行程の検討をしたり。
「あかね」の乗船記は、こちらにちょっとだけ続きます。
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