瀬戸内海汽船「四万十川」乗船記
ここには、瀬戸内海汽船「四万十川」松山08:25-呉10:20-広島11:05、の乗船記が有ります。
こちらから続いてます。
10/04
朝のこの時間、松山観光港のカフェはまだオープンしていませんでした。
ならば08:25のフェリーに乗っちゃおう。
スーパージェットと区別の為か、フェリーにはクルーズフェリーっていう名称が付いています。
時間は気にせず、のんびりゆったりクルーズ。
カウンターには、「石手川」と「四万十川」にはお食事コーナーが有ります、みたいな掲示も出ていました。
フェリーの所要時間は02:40で、運賃は3,600円。
スーパージェットだと、所要01:17の運賃6,850円とのこと。
フェリーと比べると、さすがにお高いのです。
支払いには、クレカの他、交通系のICカードも使えますよお。
カウンターの前には、桟橋入場券の券売機が有って。
30円。
こんなの初めて見たです。
松山港長名で、釣り禁止区域の掲示が有ったりもしました。
ウッドデッキは入場無料なので、何処からが桟橋なのか、良く分かりませんけど…。
売店は既にオープンしていて、お土産とかを買うことが出来ます。
数人のお客さんが居て。
私は暫くベンチに座って時間調整をして、乗り場へと向かいましょう。
エスカレーターで上って、夜行フェリーで何度か到着した、長い通路を歩いて行くよ。
今日この便の配船は、「四万十川」です。
既に4人程が並んでいました。
後から4人程が来られて、改札が行われた10分前には、合計8人が乗船です。
船内へと進むと、地元でお馴染み、東京湾フェリーと似た造りの船内でした。
標準仕様。
正面の展望はばっちりです。
周囲の壁際には、鬼のようにコンセントが増設されているので、これは便利そう。
携帯電話の充電器も貸し出して貰えるとのことで。
急な場合は助かります。
船内はイス席が殆どですが、座敷席も2区画有って。
1区画は、お子様連れ専用スペース。
どちらも人気で、すぐに埋まっていました。
私は、横になると眠ってしまうし、船内を色々と見て歩きたいので、イス席をチョイスなのです。
デッキのベンチも気持ち良さそうなのですが、雨が降っているので、今日は遠慮したいところ。
デッキにもゲームの筐体が置かれているのですが、ぷよぷよ以外は故障中。
あらら。
電源自体はちゃんと入っているのが、物悲しかったり。
本船「四万十川」の旅客定員は195名と掲示されていますが、1等客室は既に無く、フリースペースに改造されていて。
2等立席とゆーのは、素性が良く分かりません…。
立ち席なら、いくらでも詰め込めそうなのに。
公式サイトのスペックでは、「定員:3時間未満324人/1.5時間未満450人」になっていました。
全然違うのは、改造されているせい…?。
デッキを含めた定員なのかしら。
他には、「本日の乗組員」のプレートも有って。
船長さん以下、機関長、一等航海士、一等機関士、甲板長、操舵手、客室乗務員、合計7人のお名前が掲げられています。
程無く出航時間になりました。
「フェリーくるしま」に見送られて、松山から旅立ちます。
ここ松山から関西への航路が無くなってしまったこと、不思議な感じがするけれど。
騒音問題とか、寄港便とするにはダイヤが組みにくいとか、色々と有ったのでしょうか。
そもそも利用者さんが居ないとか、貨物が無いとか…。
色褪せてく切なさも忘れないでね。
私は、売店がオープンするのを待ちかねて、ご飯です。
カレーうどん600円を食べますよー。
おにぎり2個をセットにすると、プラス150円なのですって。
売店のおにーさんが用意してくれて、ちっさなテーブルで頂きます。
利用者さんは、他にお1人。
メニューはいくつか有って、カープ優勝記念で、マリンコーヒーが100円でした。
フェリーは島々を縫うように進んで、各島を巡るフェリーが目の前横切って行ったりします。
くるくる変わる景色が楽しいよ。
スマホのGPSで現在地を照合しながら、景色を眺めましょう。
フリーWi-Fiもばっちり使えますし。
左手に見えるでっかい島は、中島ですね。
松山に来る度、いつかあそこに泊まってみたいと思うのですが、未だに実現していません。
離島、いいですよね。
…船酔いしないで辿り着ければ。
こんな狭いところをわざわざ通っているのは、燃料節約の為かしら。
09:41頃には、対向して来た姉妹船「石手川」とすれ違います。
特に案内は有りませんでした。
呉を出た先では、「ガンツウ」らしき船が江田島方面へと横切って行って。
あんなへんてこな船、見間違いはしないと思います。
外見はあれですが、凄く豪華でお高いのですよね。
瀬戸内ならではのクルーズ船なのですよ。
暫くすると、音戸の瀬戸の案内が有って。
大きく針路を変えるので注意して下さい、と。
ここは絶対に見逃せないポイントなので、正面に張り付いていました。
雨が降っているので、デッキはパス。
はい、本当にここは凄く狭いのです。
難所、ですよね。
橋がふたつ、迫って来るよ。
渡船はどの辺りを結んでるんだろ。
呉市の公式サイトによると、
------
【日本一短い航路「音戸の渡し船」】
急潮と行き交う船の多さで知られる音戸の瀬戸90mを片道3分で結ぶ日本一短い定期航路。時刻表はなく、午前5時半から午後9時まで運航しています。一人でもお客が乗ればすぐに出港し、また、対岸の桟橋に人が見えればすぐに迎えに来てくれます。建造から50年以上になる、長さ9m、定員50名の木造船が、音戸の瀬戸を軽快に往来しています。
------
なのだそうです。
次回は呉で降りて、これに乗ってみたいにゃあ。
程無く呉港に入港です。
潜水艦を展示しているのが見えるよ。
海上自衛隊呉資料館の「あきしお」なのですって。
呉線の呉駅もすぐ近くなので、広島宇品港のアクセスを考えると、ここから電車に乗り換えるって選択肢も有りなのです。
トラックが何台が降りて、小学生の団体さんが乗船して、すぐに出航です。
あっという間でしたよお。
港内にはJMUの造船所が有って、「大和のふるさと」っていう看板が掲げられています。
船体にONEと書かれた、ぴんく色の大型コンテナ船を2隻建造中で、奥の方には更に2隻分の構体も見えるので、なかなか強気な発注です。
ONEっていうのはOcean Network Expressの略で、調べてみると「2017年7月7日に、川崎汽船、商船三井、日本郵船の3社で定期コンテナ船事業を統合し設立されました」とのことで。
あ、成程です。
ちなみに、サービスに混乱が生じて、前期の業績は不振な模様。
親会社にも影響出まくりなんですけど…。
もう間もなく広島です。
ふと気付いたのですが、「四万十川」にはテレビの設備が有りません。
珍しいね。
私は、静かで嬉しいかな。
船内で賑やかなのは、小学生だけ。
みんな自由に過ごしていて、ずっとデッキに出ているグループ、イスですやすや寝ているグループ、色々なのです。
下船したら、ぞろぞろターミナルへと歩きます。
建物まで、結構距離が有るのですねー。
レストランでご飯を食べようかと思うのですが、特に入りたいようなレストランではなくって、断念。
カフェは定休日だったです。
江田島の萌えポスターの写真を撮って、と。
宇品港からは、島々を結ぶ船が沢山発着していて。
そんな航路を乗り放題なフリー切符も発売中。
私もいつか、訪れることが有るかもしれません。
ここからは、広電で一気に広島駅まで進んでしまいます。
構内には、電車が沢山停まっていたよ。
全ての車両に、カープ3連覇記念のステッカーが付いていて。
広島駅行のぐりーんらいなーにふらふらと乗ってしまったのですが、この系統は市役所経由なので、結構遠回りなのが発覚したり。
乗換券を貰って下車してもいいのですが、折角先頭車に座っているので、そのまま進みます。
この踏み台が何か好き。
広電の料金機は、セルフでICカードのチャージが出来るのが面白かったよ。
それでは、こちらに続いてます。
« 大月への小さな旅 | トップページ | 快速「富士登山電車3」号 »
「旅行・地域」カテゴリの記事
- 夢見るじゅらいきゃっと(2024.07.03)
- 碓氷峠から長野へと(2024.06.26)
- 北陸新幹線敦賀開業初日(2024.06.24)
- 上越線に乗りましょう(2024.06.21)
- 北陸新幹線敦賀開業2日目(2024.06.13)
コメント