東日本フェリー「ナッチャンRera」乗船記
とりあえず、これが完成版ってことで☆。
東日本フェリー「ばにあ」函館-青森、乗船記から続いてまあす。
09/01の運航開始初日、青森1500発函館行の東日本フェリー「ナッチャンRera」に乗船しましたっ。
ちなみに、船名の由来は、船体のイラスト原画を描いた京都の小学二年生、川嶋なつみさんのニックネームと、アイヌ語で風を意味するレラを組み合わせたもの、なんですって。
電車の世界だと、「レラ」は「連絡」を意味する電略なので、もしかしたら、連絡船のことも意識して付けられたのかしら…?。
2番船以降も、頭は「ナッチャン」固定なのか、そこも楽しみですよねー。
基本的には、エグゼクティブクラスに関しての感想でーす。
そうそう、私のすぐ近くに座っていた外人さん、何故か「Fate/stay night」のセイバーのでっかいぬいぐるみを持っていて、私はそれが気になって気になって…(^^;。
函館からの「ばにあ」最終便で青森に着いた私は、そのまま「ナッチャンRera」で折り返します。
一緒に乗って来た友人は、特急「つがる」に乗るべく、連絡バスで青森駅へと。
またねー。
でも、函館からの「ナッチャンRera」が約20分程遅れて到着したので、連絡バスも接続を取って、なかなか発車しないのでした。
あらら。
「ナッチャンRera」の乗り場の前には、バス停と待合室が出来ました。
その後、「ナッチャンRera」は60分遅れとかになってましたが、バスはどの程度まで待ってくれるのでしょうね。
夜行高速バスの「パンダ」号なんて、45分しか無いけれど…。
高速バスの発着は、乗り場前では無くって、ターミナル前ですし。
「ブルースター」号のマニュアルでは、「ナッチャンRera」が函館を定刻に出航している場合のみ接続を取ることになっているそうですが、実際の運用がどうなのかは分かりません
そうそう、通常時の「ブルースター」との乗り継ぎは「ナッチャンRera」に限られ、在来船への乗船は認められません。
上等級へのアップグレードは、当日のみ、普通運賃との差額を払えば可能です。
「ブルースター」号の池袋~函館の発売額、12,000円のうち、バス部分は8,500円、高速船部分は3,500円とのこと。
学生さんでも、学割で別々に購入するより、最初からセットで購入した方がお得になります。
在来船利用なら、最初から別々に購入した方がお得になります(バス10,000円+船1,850円=11,850円)。
あ、成る程…。
それから、「ナッチャンRera」には高速バス乗り継ぎのお客さん用に、いくつかの席が事前に割り当ててあるそうですが、完全な満席になることはまず無いと思われるので、あまり意識することは無さそうです。
そんなこんなで、遠くの方から、いよいよ「ナッチャンRera」が見えて来ました。
岸壁には沢山の人達が集まって、注目度は抜群です。
港内に進行した「ナッチャンRera」は、目の前でくるっと回って、岸壁へと。
かなり小回りが効くのですねー。
おケツからはしょわしょわと泡が吹いていて、ちょっとした見物だったのでした。
でも…。
なかなか接岸しないよう。
もうちょっとバックすれば決まるけれど、残り1メートルがなかなか埋まりません。
いい加減見飽きた所で、ようやく接岸したよ。
自動車から下船が始まりました。
見ている方もいらいらしちゃう位なので、徒歩で下船する人は、もっといらいらするんだろうな…。
青森には、徒歩客用のタラップがありませんし。
これは、操船される方が慣れるまでの辛抱なのです。
のんびり見学していたら、もう乗船開始の放送が流れたので、慌ててターミナルへと戻ります。
乗船手続きをしなくっちゃ。
何か乗船名簿が2種類あったような気がしたけれど、手近な方に記入して、窓口へ。
海速エイトを持っていたので、一緒に出します。
おねーさんはすぐに発券操作を始めました。
あのあの、予約をしているのですが…。
ここで初めて予約番号を聞かれたよ。
乗船名簿には予約番号を記入する欄が無いんですもん。
海速エイトは三日前までの予約が必須な筈なのですが、予約無しでも使わせてくれそう…(^^;。
そういえば、予約のときには「窓側がいいですか?」って聞かれたので、窓側を指定しておきました。
あ、海速エイトの半券、貰って来るの忘れちゃった…。
って、もう出航時間ぎりぎりです。
焦って乗り場へと急いだのでした。
ここは結構距離があるし、吹きさらしなので、雨だったり雪だったりしたら大変だあ。
これはフェリーの弱点なのですよー。
こういう分かりやすい弱点は、事前に何とかしておいて欲しいにゃあ。
というわけで、乗船です。
新しい船内は気持ちがいいね。
船内の階段前にはおねーさんが立っていて、エグゼクティブへ上るときには声をかけられますが、運航中の出入りのときは、チケットの提示までは求められませんでした。
乗船時には、わざわざシートの前まで案内してくれます。
リクライニングは手動ですが、レッグレストは電動で…。
こいつの稼働音が、かなり耳障りだったりして(笑)。
あ、シートの座り心地はいいですよん。
1席毎に、モニタがあります。
ショップで売られていた「ナッチャンRera」のグッズは、試乗会でも配られたミネラルウォーターだけでした。
もっと色々な関連商品が増えたら楽しいでしょうね。
何げに、シートサービスのケーキのボックスに貼られていた丸いシールが、可愛くて欲しかったりしましたよん。
シートサービスのヘッドホンのケースも、グッズに入れていいかしら。
船内放送は、チャイムでは無く、ブザー音に続いて流れるので、ちょっと変わった感じです。
何回か現在の速度の案内がありましたけど、それだけが何の脈絡も無く流れるので、微妙に違和感が…。
最高速度のときとか、行程の半分まで来たときとか、切りのいいシチュエーションのときでいいんじゃないかしら。
観光案内も適時入ります。
たまたま函館に入港していた「飛鳥II」の案内があったのは楽しかったよ。
皆さん、右舷側にすっ飛んでいかれましたもん。
私は函館で既に見ていたので、悠然と…(笑)。
「ナッチャンRera」が着くと同時に、「飛鳥II」は出航して行きました。
現状に合わせてか、英語の放送はありません。
実際には、外人さんも結構乗っておられましたけど。
船長さんからは、挨拶と現地の天候のお知らせがありました。
途中でちょっとだけどもったりして(^^;。
何故か、放送が入る前後には、シートのモニタの画像がぶれるのですが、これはちょっと情け無いです。
救命胴着や脱出のシューターの説明は、結構長く流れます。
飛行機とは違って、個別のシートのモニタにまでは割り込んで来ませんでした。
非常時には靴を脱いで下船、ていうのは、実際なかなか難しいかも…。
モニタには、ずっと前面展望を表示させておいたよ。
他に何が見れるのかは分かりません。
モニタのワイヤードリモコンは、本体の後ろの妙な所に付いています。
マジックテープで止めてあるだけなのが、微妙に安っぽいかも…。
こういった機器の説明は、シートのポケットに入れてあった方が親切だと思います。
合わせて、船内施設の説明も欲しいなあ。
バーにどんなメニューがあるのかも分かりませんし。
エコノミー&ビジネスとエグゼクティブでは、バーとカフェが別になっていたりして。
サッポロクラシックの生は、エグゼクティブには置いて無かったですね。
飲み物の他、食べ物も売っていたのかしら。
使って無いので分からないや。
メニューの掲示もありませんし…。
コンセントは、通路にいくつかありましたが、普通とは形状が違うので、差し込むことは出来ません。
使っていいのかも分かりません。
何故か、消火栓のホースは剥き出しになっていたりします。
いざというときは、本当にすぐに使えそう。
マガジンラックには、新聞の他、「にっぽん全国たのしい船旅2007-2008」も置いてありました。
全く何も置いていないラックもあったり(笑)。
自由に座ってくつろげるスペースも結構あるです。
これは、船首にあった方が嬉しいかも。
私は左舷側の席でしたが、日射しが強くって、かなり暑かったな。
遮るカーテンはありませんし…。
UVカットのガラスなのかなあ。
窓は海外のガラスメーカー製だったので、型番とメーカーをメモしようとしましたが、面倒になって止めちゃいました。
窓の外はすぐに海、という訳ではありません。
結構距離があるね。
床のカーペット、妙にささくれ?が目立つと言うか、綿埃みたいに見えると言うか…。
これはかなり気になるので、何らかの対策が必要みたい。
トイレは豪華な雰囲気でした。
細長い作りと照明が、雰囲気出してます。
奥にシャワーブースが二つありましたが、扉の上部にストッパーがかかっていて、まだ使え無いってことなのかなあ。
ストッパーをスライドして開けてみたら、シャンプー等も置かれていませんでした
このシャワーブース、曇りガラス越しに中の人のシルエットが見える仕様になっています(笑)。
シャワーに辿り着くまでに、扉が二つ。
入港前、東日本フェリーのオレンジのツナギを着た方々が何人か、後ろの方から歩いて来て、通用口へと室内を横切って行かれました。
洗練された空間とのミスマッチが可笑しかったです。
乗船記念の頂き物は、「ナッチャンRera」クリアファイルと絵葉書とペーパークラフトに、エグゼクティブ限定で2,000円分のギフト券。
ギフト券は、今月いっぱい、船内と函館のターミナルで使えます。
この二つはわざわざ別々に配られました。
使い方の説明も、個別に一人一人にしてくれて。
ちょっと丁寧過ぎみたい。
更にシートサービスもあるので、出航から暫くは、席から離れられません(笑)。
1500出航のこの便は、マドレーヌとスポンジケーキが入ったボックスと、ドリンクが配られました。
ケーキはホテル青森謹製ですが、さすがに箱が大き過ぎるみたい。
かなりの上げ底仕様とゆーか。
ドリンクは、3種類から選べましたあ。
私はアップルジュースです。
最初は何故か、オーダーとは違う烏竜茶が出て来たりとかして…。
船内に掲げられていたプレートには…。
--------
Natchan Rera
BUILDER
INCAT TASMANIA PTY LTD
HOBART TASMANIA
HULL No.064
COMPLETED July 2007
--------
と刻まれていました。
ビジネスシートは、ちょっと覗かせてもらっただけなのですが、インサイドの窓無し席なのですね。
シートごとにコンセントがあったりするのかは、見忘れちゃいました。
さすがにここは、私も使うことは無いと思います。
後部デッキにも出ませんでした。
キッズコーナーは、一回りしたときには見付けられなくって、船内図でどこにあるのか調べちゃいました。
壁にはナッチャン画が描かれていて、写真を撮りたかったのですが、子供さんでいっぱいで、とても無理なのでした(笑)。
カーデッキは、私が今までに乗船したフェリーとはちょっと違った雰囲気で。
フェリーで回る全国11日間の旅、みたいな団体名の西鉄バス(小型車)が乗っていました。
そんなこんなで、あっと言う間に函館です。
さすがに速いですね。
景色を見ている限りでは、速いっていう実感は無いのですけど。
下船時は、結構さくっと降りられました。
豪華になったターミナルを見学する暇も無く、私は五稜郭乗り継ぎで、函館空港へと向かったのでした。
この乗船時間なら、「ナッチャンRera」は快適です。
でも、やっぱり運賃が高過ぎだと思うのですよね。
関東地区でのプロモーションは大成功で、「ナッチャンRera」の知名度は抜群だと思いますし、これを実際の利用に活かして行くのが課題かしら。
関東の人間にとって、函館は飛行機で行くべき所で、そもそも新幹線と特急を乗り継いで行こうなんて人すら極少数ですし…。
少なくとも、私の周囲では皆無です。
車で自走だなんて、更に現実感があ(^^;。
それでも、名前自体が楽しい「ナッチャンRera」、大切に育てて行って欲しいです。
個人的には、この船名、あまり好きではありませんけど…。
こら。
いつまでも今のサービスを、今以上のサービスレベルを維持出来ますように。
祈、大入り、なのですよ。
追記。
この三ヶ月半後、また「ナッチャンRera」に乗船しました☆。
その乗船記は、こちらです☆。
更に追記。
「ナッチャンWorld」の乗船記は、こちらです☆。
« ■味楽る!ミミカ 第143話(アニメ第93回)「い組の☆㊙作戦」 | トップページ | ■風のスティグマ 第22話「決意と逡巡と」 »
「旅行・地域」カテゴリの記事
- 特急「ひたち22」号仙台発(2024.12.06)
- 大館駅の小坂鉄道と青ガエル(2024.12.05)
- 青森駅にて(2024.12.02)
- いつもは忘れてるけれど(2024.12.01)
- 廃線跡と小中野にて(2024.11.28)
コメント
« ■味楽る!ミミカ 第143話(アニメ第93回)「い組の☆㊙作戦」 | トップページ | ■風のスティグマ 第22話「決意と逡巡と」 »
12歳さん☆
こんにちは。
はじめまして!。
川内町ってどこにあるんだろ?、なんて思いつつ調べてみたら、むつ市なんですね。
むつ市なら、確かに「ばあゆ」が便利かもです。
目的地が青森なら、下北半島は広いですし、直行の「ナッチャンRera」の速さを実感出来そうです。
来年の夏の乗船、楽しみですね。
その頃には、2番船もデビューしているでしょうし、また色々と変化があったりしそうです。
学校があると自由に出歩けないのは残念ですが…。
私も、今度は真冬に乗ってみるのを、今から凄く楽しみにしています。
投稿: C.Maya | 2007.10.01 18:51
どうもはじめまして。
毎年夏には青森のばあちゃんの家に行きます。
川内町のばあちゃんの家に行くときは函館からばあゆでいっています。青森市にもばあちゃんの家がありますが、そっちにはフェリーでは行かず、川内から青森に車で行きます。でも今回ナッチャンReraが新しく就航したので来年の夏は先に青森にいってから川内に行こうかな~と思っています。僕も運行初日に乗りたかったのですが函館までは遠いし、何より学校が……
来年こそは絶対乗りたいです!
投稿: 12歳 | 2007.09.30 17:05
ねこねこさん☆
はじめまして!。
「ナッチャンRera」にご乗船されたのですねー。
津軽海峡を楽しく渡ることは出来ましたか?(^^)。
混雑具合もちょっと気になります。
自分の車で渡道される方には、フェリーは絶対に必要な足ですものね。
長時間の運転後だと、確かに足を延ばせないのは辛そうです。
所要時間の早さも、東京からの長い行程を考えると、メリットという程のものでは無さそうで…。
やはり、函館と青森を身近に結び付けることに、その意義があるのかもっ、なんて思ったりしています。
「ナッチャンRera」がツアーに組み込まれたりしたら楽しいです。
私も、年内にはもう1回乗ってみようと思っていますので♪。
投稿: C.Maya | 2007.09.27 19:54
はじめまして、ナッチャンReraで検索してこちらに辿り着きました(^-^)
ナッチャンの事をあまり知らずに乗船したので、後になってこちらで知った情報に、へぇ~そうなんだ!となっています。
私はは東京在住ですが、毎年北海道まで車で自走していきます。
運転は夫ですが、やはり長距離運転で疲れるため、エコノミーだと足を伸ばせるスペースの無いナッチャンにまた乗るかどうかはちょっと…といった感じです。
関東からだと、殆ど利用されそうにありませんが、函館観光のついでに青森観光もっていう人が増えればよいかなぁと思ったりしています。
ではでは、旅行記、楽しいので時々覗かせて頂きますね♪失礼致しましたm(_ _)m
投稿: ねこねこ | 2007.09.26 21:03
インハウスセミナー(神奈川辺境交通)さん☆
列車の遅延なんかの情報は、今でも「原文電報(旅客)」っていうタイトルで、それが何故かファクスで流れたりしていますよね。
宛先は「カンナイウテカク、リヨトアカク2」とかになっていて、フツーの人には何のことやら分かりません(笑)。
歴史のある組織っていうのは、面白いなあ。
それでも、通告券を渡す必要が無くなったりとかして…。
私は電略がちっとも覚えられないので、主要駅の駅名すら怪しいです。
駄目ですねえ…。
インハウスセミナー(神奈川辺境交通)さんのお写真付きの感想、膨大なストックと着眼点には、いつも感心しながら読ませて頂いています。
こちらこそ、今後も宜しくお願いしますです。
そういえば、「ナッチャン」なら「Rena」なのに、なんて意見もあるみたいですね(笑)。
投稿: C.Maya | 2007.09.05 03:16
楽しい旅行記、いつも読ませてもらってます。
「電略」ってなかなか懐かしいですね。
最近は電報もパソコンで作成することが多く、
FAXやメールなどを用いて、列車の運転士に
対し駅員など人間を仲介して、文字で情報を
伝達するという運用がほとんどありませんか
らねぇ‥‥‥。
国鉄時代からの慣習、名残として使われている
部分(車体表記)くらいでしょうか。
Rera=レラ 説は良い着眼点かと思います。
これからも楽しい旅行記を期待しています。
投稿: インハウスセミナー(神奈川辺境交通) | 2007.09.05 01:20