稟は本当に、カッターで手首を切っちゃいました…。
考えに考えての行動ってわけでは無く、衝動に近かったみたいだから、それはちょっと安心しました。
思い詰めてそんなことされたら、たまりませんもん。
楓達も、さすがに稟を怒ったみたいですけど、随分さらっとした描き方だったみたい。
本来、怒られなきゃいけないのは亜沙先輩の筈なんだけどな。
そこまでのことを稟にさせて、一体どういうつもりで稟とおつき合いしているのか、分からないんだもん。
私だって、亜沙先輩への信頼感や安心感って急降下しましたし。
あの言動じゃなあ…。
今をどう捉えて、未来をどう考えているのか、それが分からない描き方だったのは、マイナスにしか受け取れないよ。
ラストで、稟への気持ちを隠さないみんなに対して亜沙先輩が寛容なのは、そういう負い目があるからなのー?、なんて邪推もしたくなっちゃいます。
亜麻さんも、もうどうしていいか分からないみたいに、主の居なくなった病室に立ちつくしてたっけ。
それから、本編にやっと出て来た満開のひまわり。
魔族で実験体1号だったという過去は、そこまで重かったんだなあ。
魔王様と神王様はずっと優しかったし(少なくとも表面上は)、それもあまり実感は出来ない部分かしら。
亜沙先輩との母娘関係においても、わだかまりは完全に消えた筈なのに、魔法を使わないっていう意識だけが一人歩きしていたのは、ちょっと違和感があります。
亜麻さんからも、特に働きかけはしていなかったわけですし。
亜沙先輩が冗談めかして言っていた「使い方が分からない」っていうのは、案外本当のことなのかな、とも思うわけですけど。
使おうっていう努力はちっとも見えなかったので、結局は一緒なんですけどねー。
魔力が誰かの命を救ったり出来るのは素敵ですけど、こういう場面で使われるのは厳しいとも思います。
生死に関わる場面っていうのは、キャラクターを描く上でも最終局面なわけで…。
亜沙先輩で散々引っ張った上、今度は稟が、っていうのはどうなのでしょう。
状況が全然違いますけど、以前のリコリスは消えてしまっているわけですし。
クライマックスとして、状況の設定は悪く無いとは思うのですが、キャラクターの描き方が決定的に不足しているので、あれを素直に見るのは難しいかなあ、っていうのが私の印象です。
楓のときもそうでしたけど…。
自分を無理やり納得させるような見方をしなくちゃいけないのは、正直辛くって。
私は、もっと素直に笑ったり泣いたり出来るSHUFFLE!が見たかったです。
それが出来る素材だったと思うのにな。
今回も、街へ出た亜沙先輩の倒れた場所がご丁寧にゴミ集積場の前だったりして、そういう部分の嫌らしさっていうのは、何か違うと私は思います。
ともあれ、SHUFFLE!最終回としてのエピソードはこれで終了。
この作品が、やっぱり辛い部分ばかりなら、そんなに深入りしちゃいけないのかな、なんてことも思うわけですけど。
暗いエピソードをそのままストレートに見せられるのって、辛くて苦手。
後半は通常に戻っていたから一安心だよ。
プリムラ、いつの間にか稟をお兄ちゃんって呼ぶようになったんだ。
本当は、プリムラがバーベナ学園に通っているということより、学校で新しいお友達とどんな生活を送っているのか、そっちの方が重要な筈なんですけど、そこまでを描く余裕があるわけも無くって(^^;。
亜沙先輩のこと、「私と同様、お兄ちゃんが居れば平気だろう」なんて言ってましたけど、それはどういうレベルでの「同様」なんでしょうね(笑)。
まあ、作品としてのまとめをプリムラが語っているのは、一番いい形だと思います。
それは、あのコにしか出来ないもん。
私の、観客としての立場も、プリムラと一緒だよ。
楓は、プリムラと二人、元気に暮らしているみたいです。
バスタオル巻いただけの姿で、窓際まで出て来るし。
稟が出て行ってから、すっかり隙だらけに…。
もしかして、あれが楓の本性(←?)なのかしら(笑)。
自分のことになるとドジっ娘っていう設定も、初めて実際に見ました。
プリムラ、稟の代わりに、楓の支えになってるみたい。
本当は、プリムラに対してあれをやっちゃいけないとは思うんですけどね。
そっかあ、目覚ましかけて早起きして、新聞配達している稟にコーヒーを…。
こそこそしてるのが可愛いの。
まあ、稟との関係において、あんな描き方をされちゃった楓なので、あんまり素直には見れない部分はありますけど。
あーあ(^^;。
それと、稟の彼女としての亜沙先輩に気を遣っている所とか…。
そだ、楓とシアとネリネが同じ表情をして三人並んでる姿って、懐かしくって楽しかったです。
麻弓が樹に蹴りを入れてた所。
ネリネだけ、出番が少なかったかも。
ちょっと可哀想みたい。
キキョウには、ちゃんと出番があって良かったね。
尻に敷かれてること、一応は稟にもまずいっていう危機感はあるのかしら…?。
稟は、やっぱり紅女史に怒られる姿が一番似合うと思います。
ね。
プリムラのでっかい握り飯へのコメントも、トボけてて可笑しかった。
あそこって、何げに一番好きなシーンだったりしますよー。
稟の口調、妙におじさんくさいんだもん(笑)。
そしてラストは、走って来る楓とプリムラ。
繋いだ、右手と右手。
最近のコメント