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2005.07.02

■エルフェンリート(地上波版) 第13話「不還 ERLEUCHTUNG」

 AT-X版の感想は、こちらです。

 いよいよ、最終回。
 地上波版も、結局全話見ちゃいました。
 それは、現状かなり不足気味な、幼馴染み成分を埋めるっていう理由もあったんですけどね。
 おいおい。
 でもこの作品は、何度でも見直したいって思う位に、お気に入りだったりしますよー。
 ルーシーに関しては、AT-Xでの視聴時に既に書いたので、今回は他の部分を中心に…。

 私が一番好きだったユカ。
 でも、このエピソードはコウタとルーシーのものなので、ユカの出番は殆どありません。
 お母さんなんかじゃ無い、って言ったユカの気持ちも、行き場が無くなっちゃった…。
 ユカの居るポジションは、ルーシーが座りたくて座れなかった場所なんですけど、ルーシーの居るポジションは、ユカが座りたくて座れなかった場所でもあります。
 全てはコウタの気持ちにかかっているのですけど…。
 真実を全て知った後のコウタの気持ちは、明らかにルーシーに向いちゃってるみたい。
 それって、私には残念です…。

 片方のツノを傷付けられてしまったルーシー、その後、特に変わった素振りは見せなかったのはちょっと意外でした。
 片方が残っていれば、或いは別に無くても、特に問題は無いのかしら…?。
 どーでもいいのですが、女の子のツノはまだ可愛いって思えますけど、男のツノは非常に厳しいものがあります。
 角沢父子、見苦しかったですよねえ…。

 それはともかく。
 マリコも、最後は幸せだったよね。
 時限装置が作動するまでの、30分間…。
 マリコのお母さん、つまり蔵間の奥さんって、ちょっとユカに似ていたみたい。
 蔵間が幼いマリコを泣かせちゃって、それを腕組みして睨んでる姿が、もうすっごく印象的でした。
 結局、マリコは蔵間っていう名前だけで、お父さんのことを見分けみたい。
 でも、触れ合ったときに、ちゃんと本当のお父さんって分かったんですよね。
 私はそう思っています。
 憐れみなんかじゃない本当の気持ちは、ディクロニウスにもちゃんと伝わるって。
 ナナは蔵間をパパって呼んでるし、一時はどうなることかと思ったけれど…。
 両親をも殺すっていうの、マリコには当てはまりませんでした。

 マリコの描き方っていうのは、ナナとの対比の中で際立っていて…。
 その言葉のひとつひとつが、凄く怖かったり切なかったりしましたもん。
 とりあえず生き残ることが出来た人達、生き残ることは出来たけれど、大切なものを手に入れることは出来なかった人達で。
 それは凄く哀しいよ。
 コウタだけがそれを許されるってことは、決して無いような気がする私なのでした。

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