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2004.06.15

■この醜くも美しい世界 第十一話「時の過ぎ行くまま」

 タケルの幼い頃の傷、愛するものに捨てられる怖さ、それはちゃんと分かりますけど、ヒカリもそれはタケルと変わらない、って言ってたから、ちょっとびっくり。
 元々、何も無い状態から生まれたようなものだから、心はタケルとイコールってことでいいのかにゃ?。
 本来は感情も意志も持っていない、ってアイオニオスは言ってたし。
 でも、ちゃんと感情と意志を持って誕生したんですもん、その理由はタケル以外に考えられませんよね。
 リョウがそれをちゃんと指摘してくれて、良かったです。
 リョウってば、格好良いいの。
 アカリがヒカリに言ってた「そんなことを言っちゃ駄目…!」も妙に納得の台詞でしたけど、さすがにどうしていいのかは分からなかったみたいですし。
 リョウのおかげで、ヒカリとアカリが戦うような事態は避けられたもん。

 リョウを見つめるヒカリの、強気そうで、でもちょっと寂しそうにも見える表情、私は凄くお気に入りです♪。
 それに、本気では逃げてなかったみたいですもんねー。
 可愛い可愛い。
 あのキス前の台詞も、雰囲気出てましたあ。
 …ちょっと恥ずかしかったですけど…(^^;。

 マリだって、タケルのこと、ちゃんと考えてくれてたのにな。
 幼馴染みなんですし、幼い頃から、ずっとそうだったんだよね。
 それにしては、役割がちょっと弱い気がするのです。
 タケルは全然意識して無いみたいだしー。
 何かすっごく可哀想。
 幼馴染みとして演じるべき部分は、リョウがみんな持って行ってしまったし…。
 マリの役目って、ヒカリを平手打ちして、本来の姿を目覚めさせただけ、みたいな。
 今までも、全然、幼馴染みらしい描き方じゃ無かったし。
 幼馴染み評論家の私としては、それが凄く残念なのだあ。

 次回はいよいよ最終回。
 この世界は美しいの醜いのか、人間は本当に種として終わってるのか、その判断基準の部分は全てすっ飛ばして、ヒカリとアイオニオスは決められた役割を演じるだけ、みたいな展開なのですが、肝心の人間達、みんなはそれをどう思ってるのでしょう。
 タケルとヒカリの関係だけに収束させてしまうのは、ちょっと無理があるような気もしつつ、みんなに情が移った私は、それはそれでいいかな、なんて思うのでした。

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