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2004.06.08

■この醜くも美しい世界 第十話「偽りの心」

 枯れ木に引っかかった着物って、強烈に死のイメージですよね。
 怖いよー。
 ヒカリが怖がっていたのは、大切な人が死んじゃうことなのか、自分一人だけが生き続けることなのか、どっちなのでしょうか…。

 ヒカリをフツーにライバル視しているマリは、お買物。
 プレゼントをあれこれ選んでる姿が健気で、可愛いの。
 膝を抱えてうずくまってる、アイオニオスも可愛いですけど(笑)。
 オニちゃま。
 オニ上。
 周りに置いてある、大量の紙袋が涙を誘います。
 本当、お気の毒に…。
 しっかし、フツーにバスに乗ってるみたいですけど、いいのかなあ、乗っちゃって。

 今日っていう日に、やっと決心したマリ。
 日付に特別な意味は無いのかもしれませんけど、本人にとっては、本当に特別な日なんですよね。
 この世に男がいくら沢山居たって、マリにとってはタケル一人だけなんですもん。
 そういう気持ちは大切にしたいって思いますよね。
 …なんて言ってると、振られたときにかける言葉が無くなっちゃうんですけど(^^;。

 世界が儚くて美しいって言っても、それはヒカリの周囲に限られた、えらく限定的な「世界」みたい。
 それだけで判断しちゃっていいのかな?。
 まあ、個人個人にとっての世界なんて、そんなもんですけどねー。
 良いことがあれば護りたくなるし、嫌なことがあれば壊したくなる。
 凄くシンプルです。
 世界なんて、一人一人の小さな世界の集合体なんですもん、それを大局的に見ることなんて、絶対に出来無いと思います。
 でも、その一人一人は、みんな一生懸命に生きてるから。
 それをどう判断するのか、ヒカリに聞いてみたいって思ったりもするのでした。

 やっぱり、ヒカリ、本物なんだ。
 本物の、世界を滅ぼす猛毒…。
 今までのヒカリって、タケルの理想が写し出されていただけみたい。
 それは、自分の為のヒカリなの?。
 それにしても、言うことが厳しいよー。
 一生懸命止めようとしているアカリ、何か出来ることはあるのかな…。

 私は、誰かを慰めるのって、苦手なんですよね。
 どうやって声をかけたらいいのか、分からなくなっちゃう。
 だから、逃げ出したくなったりもします。
 もし、逆の立場だったら、慰めなんていらないので、放っておいて欲しいなあって思うのです。
 何処かに隠れて、ずっと泣いていたい。
 それが私の気持ちです。

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